捨てる100日を終えて

振り返り ゆるふり返り帖

「捨てる100日」を終えて、いま振り返ると、
最初の頃と最後の頃ではモノへの向き合い方がまったく変わっていることに気づきます。
最後に100日間捨て続けてきた日々をふり返ってみたいと思います。

スタート前の断捨離

「捨てる100日」スタートする前にかなりのモノを断捨離ました。
ただ捨てるのではなく、「集中できる環境をつくること」と「楽しさを感じながらやること」ということで、私はオーディブルを聴きながら捨てる作業をすることに。その時の断捨離の体験談です。

断捨離を終えたけど、なぜこれを残したのか? そこには、何かの想いや迷いがきっとある。
まだ手放せず残ったモノたちに向き合おうと思い、毎日1つずつ捨てることにしました。

最初の頃は

最初はとにかく「捨てるものを探す日々」でした。

収納スペースを開けては、これは要る?いらない?と自問自答しながら、一つひとつ手に取る。
正直、単純作業のようで、少し面倒に感じることもありました。

でも不思議なもので、ほんの少しでもモノが減ってスペースが空いていくと、気持ちも軽くなる感覚が確かにありました。

・捨てる17日目|マフラー
似合わない服や小物を持ち続けるのは、自分の感性を鈍らせることに気づいた日。

捨てる17日目|似合わないのに手放せなかった|マフラー
『買わない・1つ捨てる』をテーマにした、執着を手放す100日間の記録。 似合わないとわかっているものを手放すには、“気分が上がらない”という感覚を信じるのが効果的。

・捨てる20日目|見守り用カメラ
物を手放すことは、感情と向き合うこと。改めて考える良い機会になった日。

捨てる20日目|買っただけで終わったもの|見守り用カメラ
『買わない・1つ捨てる』をテーマにした、執着を手放す100日間の記録。 一度も使わずに置かれていた小型カメラ。買って失敗したものを手放すコツと気づきを綴ります。

・捨てる21日目|お菓子の箱
なんとなく残っていた“使っていないモノ”に意識を向けられるようになってきた日。

・捨てる22日目|カラートリートメント
モノの総量をコントロールする方法に気づいた日。

・捨てる23日目|香水
日頃から使っていないモノって、いざという時にもやっぱり使えないと気づいた日。

・捨てる32日目|サブメガネ
モノ選びの教訓を学んだ日。

・捨てる33日目|ネイルシール
1つだけ残すモノを増やす癖に気づいた日。

中盤では

中盤に差し掛かると、ただ収納の奥から探すだけではなく、生活スペースに目が向き始めました。

使っていないのに「いつか使うかも」と放置されているモノ、
買ったときの思い出だけで残していたモノ。

そうした存在が、日常の中でスペースや心を占領していたことに気づきました。

・捨てる39日目|キャップ
持ち続けることで、行動まで縛られていたのだと、感じた日。

・捨てる47日目|ヘアゴム
普段使っている便利なものこそ、ルールが必要なんだと実感した日。

・捨てる66日目|犬用首輪
生活に直結するモノ(ペット用品)を考えることで「今必要な快適さ」へ意識が変化。

・捨てる77日目|ノースリーブトップス
自分で選んでいないモノとの向き合い方を学んだ日。

・捨てる78日目|USBケーブル
“受け身”だったから物が増えていたのかも。モノの受け入れ方にも焦点を当て始めた日。

・捨てる88日目|定番パンツ
クローゼットの管理が身だしなみに直結していると気づいた日。

後半になると

そして後半になると、さらに視点が変わりました。

「今使っているモノ」でも、
実は使用期限を過ぎているコスメや、
機能が古くなっている家電、
紫外線対策に不十分な日傘など――

持っていること自体がリスクになっているものがあると知ったのです。

ただ残すか捨てるかの判断ではなく、「今の暮らしに合っているか」「これからの自分に必要か」と未来の視点を持って選ぶようになっていました。

・捨てる68・69・81・85日目|コスメ
コスメの使用期限を学ぶ。収納奥のものから、今使っているものの「期限」に視点が移ってくる。

・捨てる85日目|夏用パーカー
夏用パーカーから生活スタイルの変化を考える。「今の暮らしに合っているか」が判断軸に。

・捨てる98・99・100日目|
「収納整理」から「今の生活に最適なモノの選び方」へと成長の最終段階。

捨てる98日目|生活スタイルの変化で出番を失った服|サロペット
『買わない・1つ捨てる』をテーマにした、執着を手放す100日間の記録。 昔の夏を支えてくれたサロペット。今の暮らしでは出番をなくし、生活スタイルの変化とともに手放す決断をしました。
捨てる99日目|夏の生活スタイルの変化で不要に|クリップ扇風機
『買わない・1つ捨てる』をテーマにした、執着を手放す100日間の記録。 昔は重宝したクリップ扇風機も、今の生活では出番を失いました。持ち物を今の暮らしに合わせて更新していく大切さを学びます。
捨てる100日目|残すリスクに気づいた日|UVなしの日傘
『買わない・1つ捨てる』をテーマにした、執着を手放す100日間の記録。 お気に入りの日傘も、紫外線の強さを考えるとリスクに。夏の暮らしの変化とともに持ち物の基準を見直しました。

最後に

この100日を始める前にも断捨離を経験していました。
けれど、そのときは「不要品を一気に片づける」感覚が強くて、今回のようにじっくりとモノと向き合うことはありませんでした。

すでに「もう捨てるものなんてない」と思っていた状態からスタートしたのに、毎日一つずつ丁寧に考えるうちに、こんなにも見落としていたモノがあったのかと驚きました。

正直、「今日はもう捨てるモノを考えたくない」と思った日もありました。
100日続けることは想像以上に根気がいります。
でも、続けたからこそ見えてきたことがたくさんあります。

モノはただの物質ではなく、暮らしや気持ちに大きな影響を与えてい
執着していたのはモノそのものではなく、「思い出」「見栄」「いつか」という気持ち。
それに気づけたことが、今回の100日で得た一番の収穫だと思います。

終わってみれば、捨てる100日は単なる片づけではなく、「自分の暮らしを深掘りする100日間」になっていました。

ゆるりん
ゆるりん

この体験を通して、これからもモノに振り回されず、今の暮らしに本当に必要なモノだけを選び取りながら過ごしていきたいと思います。