捨てる14日目|始めるのが簡単な時代、だからこそ終わりのルールも持ちたい|デコパージュ専用剤

DAY14 捨てる100日

百均で気軽に始めたデコパージュ。
残った専用剤を手放すことで、「また使うかも」から抜け出す見極めについて考えました。

昨年、デコパージュを初めて知り、
「なにこれ、楽しそう!」と気分が上がったのを覚えています。

ペーパーナプキンや布を専用剤で貼り付けて、
箱や布小物などを簡単にリメイクできるというクラフト。

SNSやYouTubeを見ては、こんなこともできるんだ〜と胸をときめかせながら、
ダイソーで専用剤とハケ、スポンジなど一式を揃えて、ちょこちょこ試していました。

けっこう楽しかったです。
ただ、使ったのは最初の数週間。

ハケやスポンジは乾燥して使えなくなり、処分。

でも、デコパージュ専用剤だけは残っていました。

3分の2ほど使って、あとちょっとある。でもすぐに使う予定もない。

「場所を取らないし、またやりたくなったときに」と、そのまま保管。
いつのまにか、しまい込んだ存在になっていました。

今回、断捨離をしていてそれを見つけ、
「これ、何だっけ?」と一瞬フリーズ。

調べてみたら、また「かわいい!」「やっぱ楽しいかも」と、
再びワクワクしそうになったけれど——。

ここで立ち止まります。

今は「捨てる100日」中。そして「買わない」ルールの真っ最中。
もし、またデコパージュを始めるなら、ナプキンや素材、ハケなどを揃え直すことになる。

ちょっと想像してみました。
その一連の流れは、今の自分の暮らしに必要だろうか?

答えは「NO」でした。

やりたい気持ちがゼロなわけじゃない。
でも、今すぐに必要でもないし、必要以上のものを増やしたくない。

ときめいた気持ちを思い出して、一瞬迷ったけれど、
「今は必要ない」とちゃんと判断できたことが、今回の手放しの収穫でした。

興味を持ったらすぐ試せる時代だからこそ、使わなくなったと感じたら、
どこかで手放すラインを決める——そんな“見極め”が必要な時代なのかもしれません。

好奇心から始めたことでも、いつしか手が止まり、
道具だけが残っていることがあります。

特に今は、100円ショップなどで気軽に材料が手に入る時代。
だからこそ「また使うかも」としまい込んだまま、見直す機会も少なくなりがちです。
でも、使わなくなったと気づいた時点で、どこかに「手放しライン」を引くことが、
ものとの健やかな付き合い方かもしれません。