今回は10年前に買ったエンボススタンプセットと、
“また使えるかも”という感覚の正体について見直しました。

10年以上前に購入した、エンボススタンプセット。
買った当初は、確か年賀状づくりに活用していた記憶があります。
はっきりとは思い出せないけれど、「何かにきっと使える」と思って手放せなかった。
その後も、フリマ出品にハマっていた時期に、
お礼カードに使えないかと思って試してみたものの、
うまく使いこなせませんでした。
ドライヤーで温めたら台紙がひわるっていう……笑。
多分、専用のエンボスヒーターがあればキレイに仕上がるんだと思います。
そこで手放せばよかったのに、
「また使い道があるかも」
と思って、なんとなく残していました。
この“なんとなく”が、長年収納の片隅を占拠していた理由。
でもよく考えてみたら、
このアイテムの本来の目的だった「年賀状作成」は、
数年前に年賀状じまいをして、そもそも出すことがなくなっていた。
つまりもう、その目的はとっくに終わっていたんです。
中途半端に保管しておくより、必要になったときに、
その時の暮らしや目的に合った道具を改めて選べばいい。
紙のやりとりや手作りカードといった文化も、少しずつ変わってきています。
時代が変わっても、思考はなかなか手放せないものですね。
今の暮らしに合っていないものを持ち続けるより、いったん手放してみる。
“使えそう”から自分を解放するための一歩。
この”使えそう”の呪縛、なかなか手強そうです。

