ネイルシール1枚に残っていたのは、安心感という名の執着。
使い切る習慣と“1つだけ残す癖”を見直す、33日目の手放し。

今日手放すのはネイルシールの最後の1枚。
セルフネイルを楽しんでいた頃、いくつものネイルシールを持っていました。
忙しくても手軽に楽しめるおしゃれアイテムとして、いろんなデザインを常備していたのを覚えています。
でもその「マイブーム」は、いつの間にかで過ぎ去って、大半のネイルシールは処分していたのに、なぜかこの1枚だけはずっと残していたんです。
理由は明確じゃないけれど、「これはシンプルだし、またいつか使うかも」と思っていたのかもしれません。
数日前に処分したネイルポリッシュと、色がぴったり同じだったのがなんとも皮肉。
笑ってしまいました。
私の中に「1つだけ残す」という癖があるようです。
全部捨てるのは不安。でも1つ残せばなんとなく安心。
それが“備え”なのか“執着”なのか、自分でも区別がつきづらくなっていました。
けれど今回、その“安心材料”がまったく使われていなかったことに気づきました。
非常用の備蓄とは違うんです。ネイルシールは防災グッズじゃない。
必要ならその時、また買えばいい。
そして「使い切る」「楽しみきる」習慣こそが、暮らしを軽くしてくれる。
この「捨てる100日」の中で、自分の“癖”や“安心材料”に向き合ってきました。
手放せなかった理由の奥にある感情や、無意識の判断をこうして言葉にすることで、ようやく整理ができてきた気がします。
ネイルシールは、もはや私の生活に必要のないもの。
かつて楽しかった時間には感謝しつつ、静かに手放します。
“1つだけ残す”癖に気づけたことが、私にとって大きな一歩でした。必要なものを必要な時に使い切る習慣を、これから少しずつ育てていきたいと思います。