捨てる30日目|似合っても、それだけでは…|犬用サングラス

DAY30 捨てる100日

自分のためだけの“推しグッズ”だったことに気づき、感謝とともに手放します。

ある日、確か100円ショップだっと思いますが、お店で見かけた犬用サングラス。
あまりの可愛さに即購入。
サングラスはとっても可愛くて、
「うちのワンさま、これ絶対似合う!」とワクワクしながら装着。
たしかに、写真映えは最高でした。

でも――
実際に使ったのは、その写真を撮ったたった一度きり
うちのワンさまは被り物が苦手。
無理してつけることはできないし、嫌がって動かなくなってしまう。
「これは実用じゃなくて、ただの“私のため”のアイテムだったな…」
と、今なら冷静にわかります。

それでも、サングラスはしばらく捨てられず、
ワンさまの洋服かけのフックに、まるで飾りのように掛けられたままに。
完全に「視界から外れていた捨て候補外アイテム」のひとつでした。

でも、最近になってようやく気づきました。
それって結局、「可愛いから捨てられない」という、
自分のエゴの残り香だったな、と。

愛犬との暮らしが長くなるほどに、
本当にワンさまが喜ぶものとそうでないものが、
自然と分かるようになってきました。

だからこそ、
「たしかにあの時は嬉しかった。でも今の私には必要ない」
そう素直に思えるようになりました。

モノはただの道具。
相手が喜んでくれてこそ、初めて「本当にいいモノ」になる。
そんなシンプルな真理を、またひとつ教えてもらった気がします。

この犬用サングラス、今は使い道もいないし、飾る意味もない。
あの頃の“ワクワクした自分”と“ちょっとした自己満足”ごと手放します。

ちょっとした「推しグッズ」感覚で買った犬用アイテム。
でも、本当に喜んでいるのはワンさま?自分?
そんな視点の違いに気づけた30日目でした。

“かわいい”だけで必要ないものをたくさん買っていたあの頃——
愛犬との距離感って、意外と自分自身の整理にもつながる気がします。