「特別だから取っておく」が手放せない理由かも。感情の整理で、箱モノを手放すコツが見えてきた。

数年前、あるドラマで女優さんが身につけていたピアスに一目惚れしました。
それを探し回ってようやく見つけて、買ったときはとても嬉しかったのを覚えています。
ピアスそのものは小さなものなのに、入っていた箱はしっかりとした立派なもので、「これは特別なんだ」と自然に思ってしまい、ずっと箱に入れて大切に保管していました。
でも、気がつくと「特別だから」と理由をつけて、実はほとんど開けることもなく、
取り出すこともないまま、数年が経っていました。
今回の“捨てる100日”で、ふと気づいたんです。
ピアスを大切にしたいのか、それとも“買ったときの気持ち”を残しておきたいのか?
たぶん、後者だったんだと思います。
もちろん、思い出がこもったものを大切にする気持ちは悪いことではないし、
無理に捨てる必要もない。
でも、「この箱があることで、大切にできている」と思い込んでしまっていること自体が、自分の中の執着かもしれない。
中身のピアスは今もお気に入りで、普段づかいできるデザイン。
ジュエリーボックスの他のアクセサリーと並べてみたら、なんだか自然にそこに収まってくれて、ちょっと驚きました。
「どうして最初からこうしなかったんだろう」
捨てたあとにそう思うことって、意外と多いのかもしれません。
物が多かった頃は、「大切にしないと」と気を張りすぎて、かえって使えなくしていたのかも。
そして、「特別」という思いで箱に入れておくことで、収納棚のかなりの空間を占領していることにあらためて気付かされました。
物を大切にすることと、しまいこむことは違う。
この感覚を少しずつ取り戻していくことが、「捨てる100日」の一番の意味なのかもしれません。
“特別だから箱のまま”が、使えなくする原因になることも。大切なものこそ、日常の中で生かしていきたいですね。