捨てる21日目|棚と馴染みすぎた箱|お菓子の箱

DAY21 モノを手放す

効果を感じたのは、なんとなく残っていた
“使っていないモノ”に意識を向けられるようになってきたこと。

今回手放すのは、お菓子が入っていた空き箱。

お菓子の箱といっても、ただの紙箱ではありません。
お土産でもらったお気に入りのお菓子の箱で、丈夫で、デザインも可愛い。
そしてなにより、我が家の棚の色と見事にマッチしていました。

最初のうちは、延長コードやケーブルなどをまとめて入れて「収納グッズ」として使っていたのですが、
いつの間にか中身がどこかへ行ってしまい、箱だけが棚に残されるように。

すっかり“なじみのインテリア”として定位置に落ち着いていたので、
今回の「捨てる100日」がなければ、おそらく見直しの候補にも上がらなかったと思います。

今回の「捨てる100日」で気づいたのは、こういった「収納としても、インテリアとしても、なんとなく残っているモノ」が、
意外と家の中にたくさんあるということ。

しかも、長くそこにあるからこそ、“なくても困らない”ことすら忘れていたという事実です。

お菓子の箱って、丈夫で可愛くて、つい何かに使えるかもと取っておきがち。

でも「使える」と「使っている」は違う。
今回の箱は、もう使っていなかった。ただ“そこにあるだけ”になっていました。

もらった時の嬉しい気持ちと美味しかった記憶は残っている、だけど機能的に役立っているわけではない。
ならば、感謝して手放すタイミングです。

これも、「ただ残っている」ものに意識を向ける、そんな訓練のひとつだったのかもしれません。

長く家にあるものほど、“あって当然”のように風景に溶け込んでいて、
見直す機会すらないことがありますよね。

今回の箱のように、棚に馴染んでいるだけで役目を終えたものに気づけたこと、
それ自体が大きな一歩だと思います。

「なんとなくあるモノ」に意識を向ける習慣が、少しずつ部屋を整えていくのかもしれません。