捨てる習慣のコツと効果を実感しながら、
本厄に贈られたネックレスも感謝とともに手放します。

16日目は、母から三十路の祝いに贈られたロングタイプのネックレスです。
30歳前後の女性(数え年で32歳)は「本厄」にあたるとされ、
厄除けの意味を込めて「長いもの」を贈るという風習があるそうです。
母と一緒に選んだこのネックレスは、そんな節目の想いをかたちにしたものでした。
数年はお気に入りでよく身につけていましたし、
もらった当時は「厄除け」として、
安心のお守りアイテムにもなっていたのを覚えています。
でもその後は、ライフスタイルの変化とともに出番が減っていき、
ずっと宝石箱の奥にしまわれたまま。
さらにここ数年は宝石箱からも押し出され、ジップロックに入れて小物入れの奥に…
(困ったらすぐジップロックに入れる(^-^;))
「母の想いが込められているから」
「節目に贈られたものだから」
そんな気持ちが手放しをためらわせ、
何度見直しても“捨てるものリスト”には入らなかったアイテムです。
でも今回、「捨てる100日」で自分と向き合う中で気づいたのは、
贈り物の本当の意味は“使われること”にあるのでは?ということ。
母の想いは、ネックレスをつけていた日々の中でしっかり受け取っていたし、
節目の記憶として今も心に残っています。
三十路という大きな区切りを優しく彩ってくれたこのネックレスには、
役目を十分に果たしてもらいました。
大切なものを手放すのは勇気が要るけれど、「ありがとう」の気持ちとともにさよならします。
節目に贈られた大切な贈り物ほど、思い入れが強くて手放しにくい。
でも、“思い出”は手元になくても心の中に残るから。
役目を終えたと感じたら、感謝とともに送り出してあげるのも、ひとつの区切り。
引き出しの奥に仕舞われているより、こうして写真として残して
思い出として残していたほうがモノにとってもいいかもしれない…
と改めて思いました。

