百均で気軽に始めたデコパージュ。
残った専用剤を手放すことで、「また使うかも」から抜け出す見極めについて考えました。

昨年、デコパージュを初めて知り、
「なにこれ、楽しそう!」と気分が上がったのを覚えています。
ペーパーナプキンや布を専用剤で貼り付けて、
箱や布小物などを簡単にリメイクできるというクラフト。
SNSやYouTubeを見ては、こんなこともできるんだ〜と胸をときめかせながら、
ダイソーで専用剤とハケ、スポンジなど一式を揃えて、ちょこちょこ試していました。
けっこう楽しかったです。
ただ、使ったのは最初の数週間。
ハケやスポンジは乾燥して使えなくなり、処分。
でも、デコパージュ専用剤だけは残っていました。
3分の2ほど使って、あとちょっとある。でもすぐに使う予定もない。
「場所を取らないし、またやりたくなったときに」と、そのまま保管。
いつのまにか、しまい込んだ存在になっていました。
今回、断捨離をしていてそれを見つけ、
「これ、何だっけ?」と一瞬フリーズ。
調べてみたら、また「かわいい!」「やっぱ楽しいかも」と、
再びワクワクしそうになったけれど——。
ここで立ち止まります。
今は「捨てる100日」中。そして「買わない」ルールの真っ最中。
もし、またデコパージュを始めるなら、ナプキンや素材、ハケなどを揃え直すことになる。
ちょっと想像してみました。
その一連の流れは、今の自分の暮らしに必要だろうか?
答えは「NO」でした。
やりたい気持ちがゼロなわけじゃない。
でも、今すぐに必要でもないし、必要以上のものを増やしたくない。
ときめいた気持ちを思い出して、一瞬迷ったけれど、
「今は必要ない」とちゃんと判断できたことが、今回の手放しの収穫でした。
興味を持ったらすぐ試せる時代だからこそ、使わなくなったと感じたら、
どこかで手放すラインを決める——そんな“見極め”が必要な時代なのかもしれません。
好奇心から始めたことでも、いつしか手が止まり、
道具だけが残っていることがあります。
特に今は、100円ショップなどで気軽に材料が手に入る時代。
だからこそ「また使うかも」としまい込んだまま、見直す機会も少なくなりがちです。
でも、使わなくなったと気づいた時点で、どこかに「手放しライン」を引くことが、
ものとの健やかな付き合い方かもしれません。

