思い出を残す方法が変わった今、
使われなくなったスクラップブックとの向き合い方を考えました。

昔は思い出の写真を現像しては、台紙に丁寧にレイアウトし、コメントを書き添えていました。
手作りでアルバムに残すのが好きだったころは、
スクラップブックを見つけたとき、嬉々として色違いでまとめ買いしました。
たしか3冊あったうち、2冊は使った記憶がある。
そして残りの1冊。台紙が黒いだけで、写真やデコレーションが映えるから、
ずっと「いつかまた使うだろう」と思っていた。
けれど気がつけば、
写真を現像すること自体が減って、スマホで撮って、スマホで見返すのが当たり前になり、
フォトブックやアルバムもアプリで簡単に作れる時代。
紙に印刷して、切って、貼って、という一連の作業が少し遠く感じるようになった。
今回の「捨てる100日」でこのスクラップブックを手に取ったとき、
やはり少し悩みました。
使っていないとはいえ、また使うかもしれないという思いが捨てきれなかった。
今回、捨てるアイテムを撮影する時に、黒いから背景にいいかも?と使ってみましたが、
あまり映えず。
ちょっと未練が出ました (^-^;
もう一度自分に問いかけてみた。
「次にスクラップするような写真って、あるかな?」
「今の自分が、それを楽しいと思えるかな?」
答えは、NOだった。
過去の自分には必要だったし、楽しかった。
けれど、今の自分にとっては、すでに役目を終えたもの
思い出を大切にしたい気持ちは、今も昔も変わらない。
でも、残し方や向き合い方は、時代や自分の変化とともに少しずつ変わっていく。
スクラップブックが果たしてくれた役割に感謝して、
今の自分にフィットする方法を、これからまた見つけていこう。
未使用のノートやスクラップブック、アルバムって、可愛いからつい目的もなく買ってしまいがち。
そして使わなかったとしても、なぜか捨てにくいもののひとつ。
思い出が詰まっていなくても、“これから”への期待が残っているのかもしれません。

