今回は「似合わないのに、なぜか捨てられなかったマフラー」と向き合いました。
似合わないとわかっているものを手放すには、“気分が上がらない”という感覚を信じるのが効果的?

このマフラーは、数年前に福袋の中から選んだものでした。
家族や身内で福袋を分け合うのが恒例で、
そのとき私は「これなら使えそう」と手に取ったのを覚えています。
確かに、色味も素材も無難で、どんな服にも合わせやすそうでした。
でも――なぜか使えない。
鏡の前で何度も巻いては、やっぱり違うと戻す。
自分では気づかないけれど、「雰囲気に合っていない」って、こういうことなんだなと感じました。
それでも、何度かは無理やり通勤時に身につけました。
でもそのたびにテンションが下がってしまって、「やっぱり違う」と。
身につけるものって、“似合うかどうか”も大事だけど、
“気分が上がるかどうか”もすごく大きい。
使えない理由は、実はもうひとつ。
「福袋で安く手に入れた」という“お得だった記憶”が手放しを鈍らせていたんだと思います。
でも、いくら安くても、使えなければ意味がない。
むしろ、使わないままスペースを取っていることのほうが、もったいない。
このマフラーが悪いわけじゃない。
ただ、私には合わなかっただけ。
それを受け入れるだけで、手放すのがすごく楽になりました。
思い出してみれば、このマフラーを選んだのは“なんとなく”だったんです。
その“なんとなく”が、意外と長く引きずっていた。
でも今日、ちゃんと理由に気づけたからこそ、ようやく手放せます。
「好き」だけでは残せない。似合わないと感じたら、それが手放すタイミング。
心地よく過ごせる選択を、少しずつ。
似合わない服や小物を持ち続けるのは、自分の感性を鈍らせることなのかもしれません。
これからは「気分が上がるか」を大切に選びたい。
気分が下がるアイテムを手放すのは、自分らしくいるための一歩かもしれません。

